GeneXus の KB の変更がテストケースに及ぼす影響の分析
このチュートリアルでは、「KB の変更がテストケースに及ぼす影響の分析」の内容を、具体的な例を使用して説明します。 目次 1 このチュートリアルの実行に必要なファイル 2 影響分析 (KB の更新) の手順 2.1 手順 1:プロジェクトの作成 2.2 手順 2:KB のパスの変更 2.3 手順 3:KB 情報の更新 2.3.1 変更の適用前 2.3.2 ナレッジベース 2.3.3 問題 2.4 問題の解決 3 参考情報 このチュートリアルの実行に必要なファイル
ここに示す手順を実行するには、次のファイルをダウンロードする必要があります: UpdateAjaxSample.rar?:次のファイルを含む、.rar 形式の圧縮ファイル: AjaxSample.gxt:このファイルには、AjaxSample KB の最初のバージョンが含まれます NewAjaxSample.gxt:このファイルには、AjaxSample KB の変更されたバージョン (開発者による変更を想定) が含まれます AjaxSample.zip:3 つのテストケースを含むプロジェクトです 影響分析 (KB の更新) の手順
手順 1:プロジェクトの作成 最初に、AjaxSample.gxt ファイルに関連付けるプロジェクトを新規に作成します。この手順の詳細については、「GXtest の使用開始」を参照してください。 次に、プロジェクト (AjaxSample.zip ファイル) をインポートします 。 手順 2:KB のパスの変更 このチュートリアルの目的は、開発中の変更がテストケースに及ぼす影響を確認することです。影響を確認するには、GXtest で使用している KB を変更する必要があります。このためには、KB のパスを NewAjaxSample.gxt に変更します。このファイルは、AjaxSample.gxt ファイルにいくつか変更を加えたものです。GXtest で新しい KB を使用するには、次の手順に従います: [ナレッジベース] > [プロパティを編集] を選択 パスを NewAjaxSample.gxt に変更 AjaxSampleComplete_modified.xpz KB における変更内容は次のとおりです: オブジェクト名の変更 (Client -> SuperClient) コントロール名の変更 (confirmar -> enter) 項目属性名の変更 (ClientFirstName -> ClientName) 注:これらの変更に伴い、Work With パターンで生成されるオブジェクトも変わります。 手順 3:KB 情報の更新 影響を確認する準備ができました。[ナレッジベース] > [KB 情報を更新] を選択します。 変更の適用前
この画面には、次の情報が表示されます: KB の変更点 テストケースの変更点 ナレッジベース 次の情報が表示されます: 新規オブジェクト 削除されたオブジェクト 変更されたオブジェクト [詳細を表示] リンクをクリックすると、詳細なリストが表示されます。 [更新] ボタンをクリックするとこれらの変更が適用されますが、テストケースで問題が発生するかどうかを確認する必要があります。 問題 開発者がオブジェクトやコントロールの名前を変更したときは、テストケースを更新する必要があります。 テストケースの更新ができない場合も多くあります (テストケースで使用されているオブジェクトを削除した場合など)。この場合、問題が赤く表示されます。 このタイプの問題はあとで解決できます。 GeneXus X 以降を使用している場合は、名前が変更されたオブジェクトやコントロールは GXtest によって自動的に検出されるので、この処理を手動で行う必要はありません。 一般に、GXtest によってすべての変更点が自動的に更新されるので、すべてのテストケースに影響があります。 別の問題もあります。変更を適用してよいかどうかを GXtest が 100% 確実に判断できない場合は、次のような警告が表示されるので、問題の詳細情報を確認してください。 使用されている Control BUTTON_1 が使用不可能 (削除) になっているが、新しいコントロール BUTTON_2 が同じイベントを処理している。 この場合、警告 (黄色) が発生します。 問題の解決 KB の変更を適用したら、テストケースは次の 3 つのうちいずれかの状態になります: 準備完了:確認が必要な問題はない 確認待ち:自動変更済みで、確認が必要 無効:テストが参照しているオブジェクトが存在しないなどの理由により、実行が不可能 KB の変更により、ユーザーが手動で参照を修正するまでテストケースが無効になる場合があります。これは、要件の変更などに応じてテストで使用しているオブジェクトを削除した場合などに発生します。