概要
GXtest は、GeneXus で開発された Web アプリケーションのテストの自動化に最適なソリューションです。GXtest では、テストケースを容易に自動化することができ、アプリケーションの変更をテストケースに反映できるので、リリース時期にテストがボトルネックになることはありません。
GXtest には次の 3 つの独立した製品が含まれます:
- GXtest Designer
- GXtest Recorder
- GXtest Manager
Contents |
アーキテクチャ
このソリューションには、次の主なコンポーネントが含まれます:Desinger は、テスト担当者がテストケースの日常的なモデリングに使用します。Recorder は、ユーザーのアクションを記録するためのユーティリティです。Manager は、プロジェクト、テストケース、レポートなどを一元管理するためのコンポーネントです。
GXtest Designer
GXtest Designer は、自動化対象のテストケースのモデリングを実現する、シングルユーザー向けのツールです。モデルは、向きを持つグラフ(有向グラフ)で構成されます。このグラフでは、ノードはアプリケーションのページを表し、エッジはページ間を移動するきっかけになるイベントを表します。
このモデルではデータプールを使用することでデータに基づいたテスト (データに基づいた自動化) を実現でき、モデルで使用するさまざまなデータソースを宣言できます。
また、変数を使用することで、アプリケーションから返される値をテストケースの別の手順で使用することもできます。 つまり GXtest Designer の目的は、テストケースをモデリングし、それらのモデルを改良して、自動化対象のテストケースを実現することです。そのため、自動化を行うテスト担当者ごとに GXtest Designer が必要です。
GXtest Recorder
このツールを使用すると、テストケースを自動化するときに Internet Explorer (バージョン 8、9、および 10) の操作を記録、再生できます。
GXtest Recorder は、次の 2 つのモードで動作します:
- オンライン:GXtest Designer で新しいテストケースの記録の開始を指定すると、GXtest によってブラウザーの新しいインスタンスが開かれ、自動化対象のテストケースを実行できます (検証や変数の使用を含む)。ユーザーがテストケースを終了してブラウザーを閉じると、GXtest Designer によってテストケースのモデルが生成されます。
- オフライン:このモードでもブラウザーでテストケースを表す操作を実行できますが、オンラインモードとの違いは GXtest Designer なしで動作する点です。zip ファイルが作成されるので、このファイルをあとで GXtest Designer にインポートする必要があります。
GXtest Manager
GXtest Manager は GeneXus を使って開発された Web アプリケーションであり、GXtest Designer で作成したテストケースを実行するスイートを作成できます。スイートの実行はさまざまな環境でスケジュールできます。たとえば、テスト対象のシステムが、.NET と SQL Server、および Java と MySQL で生成されている場合、一定の時刻に両方の環境で自動的に実行されるテストケースのスイートを生成できます。
また、複数の関係者が結果をメールで受け取ることもできます。結果はデータベースに格納されるので、これに基づいてレポートを作成することもできます。
GXtest Manager では、GXtest Executor というサブコンポーネントを使用して、各テストの実行を分散できます。これは、スケジュールされたテストを実行するコンポーネントです。テストは、GXtest Executor を実行するマシンにインストールされた Web ブラウザーで実行されます。したがってこのコンポーネントは、実行の分散に便利なだけでなく、複数の異なるバージョンのブラウザー上でのテストのスケジューリングも実現します。
参考情報 GXtest Designer チュートリアル